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カトリック教会の教え ~Teachings of the Catholic Ch.~

第2 回 カトリックとメノナイトによる合同・和解に向けた霊的巡礼

巡礼記 その2 2019 年9月3日 ミラノ 聖アンブロジウス教会
  • ミラノの聖アンブロシウス教会
9月 3 日 (火)  ミラノ 聖アンブロシウス教会
 
  献堂は386 年で、時のミラノ司教であったアンブロジウスによって行われ ました。この時点では聖ジェルバシウスとプロタシウスへ捧げられた聖堂で した が、397 年にアンブロジウスが没すると 2 聖人のそばに葬られることになり、聖堂は人々から 「サンタンブロージョ」として呼ばれるようにな りました。
 回廊の複合柱に設置された柱頭彫刻は11 世紀の改築時に製作されたロマネスク彫刻であり、グリフォンのような空想の動物もあれば、パルメット、ロゼットといった植物の図像も彫られてい ます。
 西正面は本聖堂の特徴であるアトリウムが設置されています。 アトリウムは周囲を屋根のついた回廊が囲み、中央の中庭には屋根は ありません。この場所に巡礼者や孤児、やもめ、病人などを収容し、お世話をした という場所で、看護の歴史の始まりです。アトリウムの中央には水が出るところがあったようです。夜になると入り口の門が締まり、中は安全に保たれるのです。
スティリコの石棺
<説教壇と、その下のスティリコの石棺>
聖堂内の説教壇の下にある、 4 世紀後半に製作されたスティリコ (ローマの兵士?) の石棺の素材は大理石で、高さ 170cm 、幅が 230cm 、奥行き 150cm あります。 この石棺の 四つの側面には、「使徒たちの集会」、「イサクの犠牲」、「ノアの方舟」、「エリヤの昇天」が彫られています。
祭壇と天蓋。 赤い大理石 の柱が祭壇の四隅に立っています。赤い大理石を用いることができるのは高貴な人のみと聞きました。
後陣手前、主身廊中央の少し高くなった箇所に設置された祭壇は 835 年の作で、 前面は金でイエス・キリストの生涯、後ろは銀で聖アンブロジウスの生涯が細工されています。
祭壇の地下には聖アンブロジウスが真ん中でその両隣に聖ジェルバシウスとプロタシウス が安置されていました。
祭壇と天蓋
聖アンブロジウスの遺体
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