シスターFi の福音日記
「あなたがたに平和があるように」ヨハネ20:20
2023-04-21
毎年聖土曜日にわたしの気持ちは深い平和を感じる。聖金曜日の凄絶な悲しみは去っており、心は静けさの中で主の復活を待っている。
人間はだれもが平和と自由を望んでいるが、「あなたがたに平和があるように」と言うイエスの平和をどのぐらい理解しているのか。それは十字架の死を完全に受け入れ「成し遂げられた」時の平和であり、死を打ち勝った時の平和である。
わたしも死を体験したことがあった。一人で川におぼれて死を直面した時、わたしは「これが死なのか、ではなぜこんなに静かで平和なのか」という思いがした。
イエスは十字架上で体験したその平和をわたしたちにくださる。それは、暗闇の中でも、悲しみの中でも、今直面している自分の現実を完全に受け入れ、神にそれを委ねる時感じる平和なのだ。
「主の平和」と挨拶するが、わたしは今本当に平和なのだろうか。