シスターFi の福音日記
「これは私の愛する子、私の心に適う者,これに聞け」 マタイ17:1~9
2023-03-06
イエスの顔が太陽のように輝いた(主の変容)のは、弟子たちと高い山に登った時だった。
20代に私は山登りが大好きだった。テントや寝袋、食糧を入れた重いリュックサックを背負って何日もかかって山を登ると、山頂で朝早く昇る太陽を見るのは何とも言えないすばらしい風景であった。
ペトロが言った。「主よ、私たちがここにいるのは、すばらしいことです」。
そのとおりである。足は痛くなり、息をするのも苦しみながらなぜ山を登るのか。
今考えると、山頂で味わうその不思議な気持ちは神様との出会いの瞬間だったと思われる。
つまり、山登りは自分の内面に至る旅であったのかも知れない。
弟子たちに聞こえた神の声は、「これは私の愛する子、私の心に適う者、これに聞け」であった。
毎日イエスに耳を傾けながら、私は今も故郷の山々がなつかしい。