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わたしはこの頃イエスの「悟り」に心が引かれている。そして、今まで一所懸命学んで来たすべてのものを再整理、手放す必要があると感じている。

人間に対してもまた物事に対しても、それがどんなに素晴らしくても自分の利己心を感じるとそれは執着につながる。

五つのパンで5千人を満腹させた後、まだ食べるパンだけに執着している弟子たちにイエスは「まだ悟らないのか」と嘆いている。人間は食べ物なしには生きていけないが、そこに執着が始まると自由はなくなるだろう。

わたしは生きるために自分が正しいと思うすべてのことを手放す自由があるのか。良い修道者になりたいという理想を持つことすら時々高慢な自分を見つめることになる。

イエスが今日弟子たちに言う「悟り」とは単純だ。ただ心を低くして「イエスが神であること、毎瞬間が奇跡であること」を本当に信じることだ。自由にたどるわたしの道とは、毎日真のイエスの聖体をいただき、喜んで今を生きることだ。