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聖霊会のお祝い日の紹介 バックナンバー

12月9日は無原罪の聖マリアの祭日です

注目原罪なくしてお生まれになったマリアさま
  • ムリリョによる『無原罪の御宿り』
 カトリック教会は12月8日を無原罪の聖マリアの祭日として祝います。 (ただし、今年は8日が日曜日であり、待降節の主日が優先になるため、翌9日に祝われます)
 人間は自分の意思とは関係なく、罪への傾きをもって生まれています。 旧約聖書には、楽園に置かれた人祖、 アダムとエバが神の掟を破ったのが罪の始まりであり、 そのために楽園を追われたと書かれています(創世記3章)。  この人祖の犯した罪を、キリスト教用語で「原罪」と言います。 イエス・キリストは人々を罪の束縛から救うために来られましたが、 その神の子キリストを生んだ母マリアは、 特別に選ばれた者として、 母アンナの胎内に宿った時から原罪の汚れを一切受けていなかったというのが無原罪の宿りの意味です。
 この、聖母が存在の初めから無原罪であったということは、 中世期から広く信じられていましたが、 1854年、 時の教皇ピオ9世によって公認されました。
 ルカ福音書では天使ガブリエルが、ナザレの少女マリアに向かって、「おめでとう、恵まれた方、 主があなたとともにおられる。」と声をかけています。 そしてマリアの訪問を受けたエリザベトもまた、「あなたは女の中で祝された方、ご胎内のおん子も祝福されています。」と声を上げています。
 これらからカトリック教会は、 マリアが神の特別の恵みによって祝福を受け、 いつも神と共におられる方なのだとして、 神の母マリアを尊敬し、 讃え、 その取次ぎを祈り求めています。

 
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