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日本管区での活動 ~Our Activities~

カリタス南相馬 

南相馬の菜の花プロジェクト

2019-04-24
チェルノブイリ原発事故のあと、日本の支援グループが菜の花を栽培して放射能を土壌から吸出し、収穫したナタネから油を搾り、その油を燃料などに利用する『菜の花プロジェクト』を実践していることを知り、この取り組みを南相馬でもやってみようと農家の人が立ち上がり、南相馬農地再生協議会を設立しました。
 時を同じくして、相馬農業高校に通う生徒が、「わたしたち農高生の未来を取り戻すためには、ただ単に誰かの支援を待っているのではなく、わたしたち若い世代が自立することが大事…」と考えていましたが、たまたま「菜の花プロジェクト」を知り、絞った油を食用にする取り組みを始めました。そこで開発されたのが「油菜ちゃん」です。セシウムは水溶性のため、油には移行しませんし、菜種は地面から放射能を吸い取ってくれるので、一石二鳥なのだそうです。そしてわたしたちは‘お花見’で楽しませていただいています。
桜と菜の花とソーラーパネル
金谷圃場はとてものどかな美しい田園風景が広がっていますが、ここに来るまでの苦労は大変だったそうです。除染で田んぼの土を5センチ削り、山の土を入れ、土つくりから始めたそうです。菜の花が今のように育つまで3年かかかったそうです。田んぼを空けておくのはもったいないのでソーラー発電のパネルを入れ、電気を売ったお金で菜種のプロジェクトを始めました。最初は一人で取り組んでいたのがそれを見て、自分もやってみたいと一人二人と増えてきたそうです。
Holy Spirit Missionary Association (HSMA)
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