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日本管区での活動 ~Our Activities~

カリタス南相馬 

不思議な出会い 2話

2021-04-21
詳しくは南相馬観光協会ホームページへ https://minamisomakanko.org
第1話 
 南相馬博物館で 「南相馬の震災10年」 という企画展をしているのでぜひ見ないと、と思い 出かけました。
博物館までは歩いて20分くらいのところにあります。 博物館の裏手は広い公園になっており、丘の林の中に遊歩道が設けられています。 今年は新緑がすでに美しく、さまざまな色の新芽が萌えていました。 外は小雨が降るせいか、週日でもあり展示場は閑散としていました。
ゆっくり展示を見て回っていた時、2~3歳の女の子を連れた二人の女性が入ってきました。 館員さんにいろいろ質問されていたので 館員さんが去られたあと、思い切って「どちらからいらしたのでしょうか?」と声をかけてみました。 「九州からです。」とのことでした。 そんなに遠くの方が、なぜ南相馬の博物館まで来られたのか、不思議に思いました。
 いろいろ話をしているうちに、水俣からの方とわかりました。今回 水俣市の水俣病資料館で震災後10年を迎える福島と水俣のつながりについての展示をする のでその準備に来られたそうです。 わたしは2019年に行われた総長管区長会主催の「水俣いのちの海」で、水俣病犠牲者慰霊式に参加しました。 その夜、 懇親会 があって、そこには水俣問題に関わる人々が全国から集まりました。 なんと その女性の一人はそこで一緒になった方 だと分かりました。 その時、お子さんは生まれたばかりの赤ちゃんでした。
もう一人の方は アジア学院 の関係の方で、アジア学院といえばラビリンスのT先生が、 学校にラビリンスを作るので相談に乗った経緯 があります。 ラビリンスはできたのですかと尋ねると、彼女はビックリされました。しばらく3人で話が弾みました
ジョン・リンネル作
第2話
 1日あけて次の日、夕方カリタスに夕食に向かうとき、わたしは信号が変わるのを待っていました。 道路の向こう側で中学生の男の子が信号を渡ってから、先に進まないでにこにこしながらこちらを見ていました。 信号が変わってわたしが向こう側にわたると、づいてきて話し始め、道々悩みをわたしに打ち明けました。 かれは今中学2年生。 部活での悩みでした。 見ず知らずのわたしになぜこんな悩みを突然に??? 結局カリタスに着くまで、彼の話は続きました。
なんとも不思議な出来事でした。 いったいこの出来事は何だったのだろうと数日わたしの心を占領しました。 実は 今年の復活祭のあとのこの時期、ずっと弟子たちが恐れと不安の中で戸を閉めて閉じこもっているのと同じような体験をしていて、 いつになったら復活のキリストに出会った弟子たちの喜びがわたしのものになるだろうと祈っていました。
男の子と出会いの体験を振り返ってみると、カリタスへの道をともに歩きながら 「わたしのこころは燃えていたではないか」(ルカ24:32)という言葉にぴったりする心の動きがあった ことに気が付きました。それは心の底から湧いてくる喜びのようなものでした 。この中学2年生の男の子はもしかしてイエスさまで、わたしに復活の喜びを運んできてくださったのではないか 思いました。
 「神がお遣わしになったものを信じること、それが神の業である。」  ヨハネ6:29
 「わたしがいのちのパンである。」 ヨハネ6:35

   朝には2本の杖をもって一生懸命歩いている老人に声を掛けます。 「しばらく会いませんでしたね。 お元気でしたか。 心配していました。」 南相馬では、こうやって道ですれ違う人に気安く声をかけることができる雰囲気があります。 毎日どこかで出会う人々、 彼らがわたしにとっていのちのパン ではないかと思います。 神様から遣わされる人々との出会いは、わたしを生かし、命の充満を与えてくれます。  喜びと活力、勇気  を与えてくれます。
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