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日本管区での活動 ~Our Activities~

カリタス南相馬 

福島第一原発から20キロ圏内にある南相馬市小高区からのメッセージ 1

2019-03-14
常磐線 小高駅
私たちのボランティア体験とは別に、小高区の避難指示が解除された地域に戻ってこられた方々、故郷を離れなければならず、家族、友人たちが散り散りになっての生活をも余儀なくされた方々の今の思いを聴いてみましょう。それがお一人おひとりの真実の思いだからです。
(記事は『おだかだより』より、監修者様から許可を得て転載しています)
 
きらきらした 冬の朝。
神社の境内から 子どもたちが降りてきて、はしゃいでいる姿に出会った。
そこにある なんの屈託もない 笑顔が うれしかった。
ずいぶん遠くまで来たんだと、自分の心の時を感じる。
なにも 想いとおりに いかなかった。
そんなことを 顧みている心の中を
あたたかに吹く風が、満たしていくような感じがした。
どうにもならないことに
挑んでいるばかりで疲れてしまった心の中に
無邪気さという 不安の中から開放されたような時が
その風景には あふれていた。
どこに忘れてきてしまった 自分の中にもある無邪気さを
ひとつひとつ いつも 新しい時を 重ねながら。
今 目の前にある 小さなこの時を
一瞬一瞬を重ねながら ここまで来たんだと。
そして
ひとつひとつ また ひとつひとつ
生まれたての時を、ただ一生懸命 生きている。
 
 おだかだより 2019年1月号より
 
Holy Spirit Missionary Association (HSMA)
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