聖霊会のホームページ

2月から1カ月ほど、南相馬市原町区にあるカリタス南相馬にボランティアに行ってきました。震災から8年が過ぎた現在、汚染土を入れた黒いフレクシブルコンテナ（フレコン）の山があまり目立たなくなったのは中間貯蔵施設に運ばれたからでしょう。また戻ってこられた方々もいらして、まだまだ少ないにしても確実に住民の姿や、開店しているお店も増えてきています。

私の印象に深く残っているのが、南相馬市博物館で観た南相馬市の紹介映画と、現地見学で知った除染という気の遠くなるような作業に従事している方々の地道な努力と労働です。紹介映画は震災前の活気ある街の様子、古くゆかしい歴史と相馬野馬追のような伝統文化を丁寧に伝承している姿に感銘を受け、それがゆえに失くしたものの大きさを思うと涙があふれました。ふるさとを誇りに思い、先祖代々守ってきた家に帰りたいと望まれる方々の気持ちが理解できるような気がしました。