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宣教修道者への道 ~The Way to a Missionary Sister~

日本管区の先輩シスターたちの生きざまをご紹介します

人生の半分近くを眼科医として奉仕されたSr. Maria
  • パラグアイでの診療のようす
Sr.Maria上杉もと  7月1日帰天 98歳 1922年生まれ  誓願 65年
 
Sr. Mariaは、 絶えず命の危機にさらされていた戦争中に医学を学び、 男性の医師が戦争のため不足する中、内科医として奮闘しました
東京の修道会の寮に寄宿して医学を学んでいたことからキリスト教に出会い、洗礼を受けました。 戦後、修道会に入会し、 名古屋の聖霊病院で30年間眼科医 として奉仕しました。 中途失明の視覚障がい者の苦しみを見て、病院内に 日本で初めての視覚障がい者の歩行訓練などをする施設を設立 しました。
また医療が受けられない海外の人々を支援したいと、 62歳でパラグアイに派遣 され、 16年間の宣教奉仕後、78歳で帰国 しました。パラグアイではインディオの人々を診察し、喜ばれました。
パラグアイでの体験を次のように語っていました。 白内障の貧しいインディオのお婆さんに、「お金のことは心配しなくていいから、よく見えるようになるために手術をしましょう。」 と言うと、 「わたしは今、 息子やお嫁さんや孫が大事にしてくれるから大丈夫。 わたしは手術の必要がないので、 そのお金は誰かのために使ってください。」という答えが返ってきて、 そのきれいな心に感動し、 自分の心が癒された と。 98歳で亡くなる1か月前まで、車椅子でミサにあずかっていました。
Sr.Maria、長い年月、神さまから与えられた天職である医師として、聖霊会の宣教奉仕の場で人々を癒し、力づけてくださってありがとうございました。
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