シスターFi の福音日記
「私は天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました」(ルカ15:18)
2025-03-30
放蕩息子が告白する罪と回心とは何だろうか。
まず、彼は父から遠く離れて行った。
そして、お父さんからいただいた財産を無駄遣いした。
わたしたちにとって、罪のはじめは人生の旅路の中で、時々神の道から遠く離れていくことだ。
そして、財産とはその聖書の語源から見ると、物質的なものだけでなく、人間の本質についても指しているようだ。
つまり、わたしたちが初めに神からいただいた本質、その最も自分らしい人格を無駄遣いしたり、忘れてしまうことである。
わたしをお造りになった父は、いつまでもわたしが帰るのを待っておられる。
父の愛の基盤にもう一度立ち帰り、本当の自分の本質を見つめる、つまりわたしたちが神の愛する息子、娘であるという、その資格を取り戻すことが、真の回心なのではないだろうか。