シスターFi の福音日記
「人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい」(ルカ21:36)
2024-11-30
典礼歴で新しい年の始まりである待降節第1主日の福音は、世の終末を暗示している。
新しい始まりは何らかの終わりによって起きうるものだ。
キリスト・イエスの再臨によって完成する神の国は、地上の終末、つまり、放縦や深酒、生活の煩い、心が鈍い世の生き方の崩れと不安定が必然的である。
人の子の前に立つことができるために、わたしたちは何をすればよいだろうか。
イエスはその答えを簡単明瞭に教えてくれる。
毎日わたしがなすすべを知ること、目を覚まして祈ることだ。
遠いところで探すことはない。自分の居場所で、なすべきことをしながら祈り続け、身を起して頭を上げて栄光を帯びて来る人の子を迎えることだ。
そうすれば、終末についても恐ろしさを超えて、希望に満たされるだろう。